20251001月報


元々noteで宣言していたとおり、10月から月報を再開しました。ただ、noteで更新するのはひとまずやめたいと思います。noteに書いていると、なんとなくnoteの液体に浸かっているようで、のびのびとできない気がしていたんです。どうしても形式ばった書き方になってしまい、テンプレート的な言い方になってしまう。それをやめたいな、せっかく自由に仕事をしているのだから。と思うようになり、自分でイチから作れる個人サイトを作ることで手を打つこととしました。これは執筆業を始めたときからずっとやりたかったことなのですが、中々迷ったり検討したりしていて行動には移せなかったんです。時間とアイデアが生まれたことに感謝します。
今ご覧になっているように、わたしはGitHub PagesというサービスでWebページを作りました。コラムや日記は今後ここに追加していく予定です。また、書けた小説もそのうちここに載ればいいな、と思っています。

このWebページはごく簡素なもので、15年前のHTMLやCSSで作られています。そのため、決済機能などの必要が発生した場合は外部に任せることになりそうです。例えば『雑文集 田村真夏』の販売ページはnoteにありますが、これは今のところ移動させるつもりはありません。そのうち「出した本」からリンクを繋げる予定です。ついでに(出す出すと言っていて出していない)Kindle版も出してしまいたいです。
決済機能、作れるようになりたいな!とは思っているんです。とにかく自分で作りたい。そういう性質なので、いつか作るかもしれません。これは本当にわかりません。
そのうちnoteのほうでも「個人サイトを作りましたよ」とご挨拶をすると思います。というか、してほしいです。未来の自分に。

9月の日々を思い出すと、ちょっとめまいがしてきます。忙しかったし、プレッシャーにも追われていた。
9月末に文学賞の応募締め切りがありました。それをパスして今ここにいます。その決断は簡単なことではなかった。だけど、答えが出るのは早かったんです。簡単じゃないけど、早く出る答え。不思議な書き方をしました。
実を言うとこの9月はとても記念的な月で、新しい家族が増えました。それでわたしは家政に振り切ることを頑張ろう、と思いました。書きたいものはある、筋道は通っている、けれど、あんまりよく書けない。どうしよう、と迷っていたときに、この「新しい家族の参加」というエッセンスは非常に大きな起爆剤になりました。新しい家族とわたしたちにとって一番良い結果をもたらすように動こう、つまり家政に振り切ろうと決めた瞬間、他のいろいろなこと―――例えば、後回しにしていたWebページ制作に踏み込もう!とか――を思いつきました。それで結局、家政をしつつWebページを作ったりしています。結局忙しいですが、これでよかったように感じます。
書きさしとなった小説がどうなるのか、わたしにも分かりません。今はあまり触りたくなくて、アイデアノートごと仕事のデスク外に置いてあります。今はコーディングとかコラムを書いたりするほうが自然でいられるようです。小説がどうしても作りたくなるターンはやがて来るので、それまでわたしの中の小説の部分には寝ていてもらおうと思います。
とはいえ、このままだと忘れ去ってしまう可能性もあります。12月頭にまた文学賞の〆切があるので(本当に文学賞は数が多いんです、出そうと思えばすぐに出せます、問題は書けないということです)、10月から11月の間にエンジンがかかるようだったら、そこに合わせて書きそろえ、提出したいと考えています。でも本当にどうなるかは分からない。決めていない、と言ってもいいかもしれません。

TxT Liveやnoteなど、いろいろな外部サービスを使ってこの一年執筆活動をしてきましたが、結局個人のWebページに書きつけるのが今のわたしにとっては一番心地いいみたいです。
書いている途中に他の人の反応が見えたり、他の人の書き物が意識にのぼったりしないのがいいのかもしれません。Webページにも「いいね」ボタンはつけていないんです。どんなに自分の中で「いいな」と思ったものが書けても、人からの評価でそれが相対的に変わってしまうのってとてもしんどいことだと思います。だから今後も「いいね」ボタンはつけないかもしれません。でも「いいね」ボタンを押した数だけハートが増える、というのを視覚的に表現してみたくなったら、テストページで作ることもあるんでしょうね。未来の自分がやることは本当に想像がつきません。

小説を一旦やめて出てきたアイデアのもうひとつに、編み物と縫い物の本があります。『knitting & sewing(仮)』として、鋭意制作中です。写真集とエッセイ、半分ずつくらいの軽い本を目指しています。
ネットで調べて出てくる編み物、縫い物は、きれいで完璧なものばかりです。でも作る過程が楽しくて作っているんです。別に何かを作るのが目的ではなく、手芸をするのが楽しくてただやっている。そんなことを書けたらいいのですが、わたしの腕がそれに値するかはやってみなければ分かりません。
とにかく楽しく生きています。そして、ずっと書き続けています。
よい秋を!